個性の把握:シュタイナー教育の四気質

その人の個性に合わせた授業内容になるべくしたいので、

シュタイナー教育で学んだ四気質も参考にします。

これは観察によります。

気質には4種類あって、

多血質

胆汁質

憂鬱質

粘液質

多血質は、

色でいうと黄色、

蝶々のように、次から次へ関心が移って、いっときもじっとしていません。

いわゆる、子どもらしい子どもです。

ビョンビョン、飛び回り、元気です。

先生が手をあげれば、一緒に元気よく手をあげて真似してくれます。

小さい子は、多血質が豊富な子が多いので、

授業はじっくり落ち着いて、というよりも

どんどん、内容を蝶が花を飛び回るように変えていったほうが

子どもたちも楽しくいられますし、集中も持ちます。

胆汁質は、

色でいうと赤、

わりとがっちりした骨太なイメージです。

何にでも「!」がついて、チャレンジが大好きです。

胆汁質の子に何かやってもらおうと思ったら

「あなたにはちょっと難しいからやめておけば?」

と、言えば

「そんなことない、絶対できます!」と、やってくれます。

先生に「自分はすごい」と、いつも認められたいと思っています。

目標に向かって一気に進んで行く、ブルドーザーのような

力強さがあります。

憂鬱質は、

色で言えば青、

顔も少し青白い子が多い。痩せ型。

沈思黙考型です。じっと考えているので、おとなしく見えます。

大きい声はだしません。

頭の中では真面目に物事をいろいろ考えています。

以前にあったことは良いことも悪いこともくだらないことも

本当によく覚えています。

知的にも早く目覚める子が多いように思います。

物事にはじっくり、取り組みます。

粘液質は、

色で言えば緑、

寝るのと、食べるのが大好きです。

体型は、むっちりしていて、あたたかい、やさしいムード。

一緒にいる人を安心させます。

こういう子に無理やり発音などをさせようとすると、

目にいっぱい涙を浮かべてしまいます。

手足に働きかけて、体の意志から目覚めさせるようにします。

多少もたもたしていても、大丈夫です。

粘液質の子は、長じると、

自分のペースでしっかり地道に物事に取り組める、信頼できる大人になります。

特に子どもは、まだ気質のバランスがとれていないので、

気質の偏りが見えやすい傾向があります。

大人になると、経験を積んでバランスもとれてきますが、

それでも何かの気質が強い傾向はあります。

高校生以上でも多血質の強い人なら、

教材は薄いものにして、

どんどん変えていったほうが良いでしょう。

厚いものだと興味が持続できません。

胆汁質の人には、

すこし難しいかな、という内容にします。

でもワクワクする内容のもの。

辞書も英英を使うようにする、とか、すこしハードルを上げます。

多少間違っていても気にせず、どんどん課題もやってくるでしょう。

憂鬱質の人は、

まじめにじっくり取り組めますので、

落ち着いた内容の長編でも大丈夫です。

発音なども個別に対応すれば、口の開け方は小さいですが、

上手になります。

粘液質の人も、しっかり取り組めますが、

いいかげんなことはしないので、スピードはあがりません。

ゆっくりしたペースで着実に進めます。

しかし、「ゆっくり行くものは、遠くまで行く」のです。

わたしは胆汁が強いので、

「もっとどんどん進もうよ!ガンガン行こう!」

という気持ちになりやすいのですが、

気質の特性を知っていると、

ゴリ押しをしなくてよくなります。

でもしたこともあるかも……。きっとあります……。

気質の話は、血液型など、タイプ分けの話の好きな日本人には

かなり馴染みやすいし、興味も持っていただけるでしょう。

興味のある方は、こちらの本に、やさしく具体的に書かれています。

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