TOEICのリスニングは、4つのパートで構成されています。
Part 1 写真を見て答える問題
Part 2 ある文(多くが疑問文)に対して、その答えを聞き取る問題
Part 3 二人の会話を聞いて、3つの設問に答える問題。この設問と4つの選択肢から答えを選ぶ。設問と選択肢は印刷されている。設問は音読もされる。
Part 4 説明文が放送され、各説明文につき、3つの設問があり、各設問について4つの選択肢から答える。設問と選択肢は印刷されている。設問は音読もされる。
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Part1は、問題の傾向がわかれば、難しくないですし、10問しかありません。
これは公式問題集で2回くらいやれば、大丈夫です。
写真には、人が写っていることが多いのですが、
↓こういうのを見て、
A woman is tasting some beans.
なんていうのを予想していると、
そういうのはなくて、
Many kinds of bean are displayed for sail.
なんていうのが正解だったりします。
これはネットで拾ってきた画像です。
TOEICとは直接の関係はありません。
正しい情報は、公式問題集を参考にしてくださいませ。
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Part 2は、問題用紙に何も手がかりがありません。
私の教えている大学生は、このPart 2が、Part 3,4より苦手です。
いきなり疑問文が始まってしまうのが苦手だといいます。
Part 3、4は、印刷されているものが目の前にありますが、
Part 2は、とにかく聞き取るしかありません。
コツとしては、
ほとんどが疑問文なので、まずは、
疑問詞(What, When, Who, How, Where)を必ず聞き取ります。
When did he start his shop? など、平易なものを落とさないようにします。
それができるようになったら、以下にも注意するようにします。
Why don’t you~? Why don’t we~?などの提案は、疑問文ではないので、要注意です。
Be sure to~ や、Please make sure that〜などの指示や確認もあります。
こういうのは、たいがい、
Don’t worry, I’ll take care of it.とか、
I’m usually doing so.
I’ve done it already.
など、軽い返しのことが多いようです。
そんな中で、たまに平叙文が出てきます。
数は少なく、3問/30問くらいです。
例えば、
We bought the house about a year ago.
それで?って聞いてると、選ぶ答えは、これです。
Has it been that long?
( TOEIC 公式問題集 Vol 6から)
こういうのはちょっと難しいかな……。世間話ですよね。
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それから、「いきなり始まるのが苦手」とのことなので、
とにかく英語に耳を慣らしてもらうことにしました。
この1ヶ月、私の持っていたイングリッシュ・ジャーナルの1年間分を
毎週貸し出して、たぶんインタビューが一番面白いので、そこをとにかく毎日休まず聞く、というのをやってもらいました。
いきなり聞いても、そのまま解るようにするために、
脳内に英語筋をつけて、立ち上がりを速くする練習です。
(もちろん英語筋なんて、実際は、ないですよ!)
今までにも何回か書いてますが、
英語もランニングや筋トレと同じなので、
休むと次の日の立ち上げに時間がかかるのです。
こどもが小さかったころ、外資系の会社で勤めていたことがありますが、土日に幼児と話す日本語しか使っていないと、月曜日に英語でアタマが回り出すのに時間がかかりました。
また、翻訳を引き受けていたときは、こどもがいるから、と、土日にどっぷり休んでしまうと、月曜日に全然、捗(はか)が上がらないのがわかりました。そこで、土日も10分でいいからすこしでも翻訳するようにすると、月曜日のもたつきがなくなりました。
工場は、機械を一度とめてしまうと温まるのに時間がかかり、飛び石連休だと歩留まりが下がるので、9連休などの大型の休みにしてしまうことがよくあります。
人間も一度スイッチ切ってしまうと、立ち上がりに時間がかかるので、このひと月は、なるべくスイッチを切らないようにしてもらいました。
もちろん呼吸も大事です。
普通、聞いているときは、息をとめています。
一問、一問、聴き終わったら、息を吐く。
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イングリッシュ・ジャーナルは、例えば東京の図書館では、CD付きで貸し出ししています。(板橋と練馬は確認済み。)
新しいのを聞くのも楽しいのですが、数をこなしたいときは、図書館を利用するのも良いと思います。
今、ネットにいくらでも音源はありますから、図書館に行かなくてもよさそうなものですけど、スクリプトがついてますから、イングリッシュ・ジャーナル、まだまだ捨てがたいのです。
またまた長くなりました。Part 3と4は、別に書きます。
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