ぼやぼやしていたら1週間たってしまいました。
先週土曜日、Alice Munro DEAR LIFE 読了しました。
最後の4編はMunroの思い出話で、小説ではありませんでした。
Munroは、最終編のDEAR LIFEと、その前のVOICESでは、自分の母親について、少し厳しい視点で書いています。
参加者のみなさんは、「まあ娘、とくに長女が母親に厳しいのも、長女が母親から厳しくされるのもよくあること」というご意見でした。
わたしは一人で、(うーん、月土星90度に違いない)などと占星術的なことも考えておりました。(出生図見たいなー)とか。
DEAR LIFEの最後、新聞に寄稿された詩から、Munroは、自分の家(family ではなく、house)の歴史を知るに至ります。Munroは、その詩の作者に連絡をとろうと思えばとれたが、そうはしませんでした。
そのことを一番共有したかったのは、今となっては、叶わぬことだが、母だった。母に話したかった。そして、母のお葬式に経済的な問題などで出られなかった、また夫も特にそのことに協力的でなかったが、それはいたしかたなかった。
それを受けて、最後にこのように書いています。
“We say of some things that they can’t be forgiven, or that we will never forgive ourselves. But we do—we do it all the time.”
「よく、そんなことは決して許されない、とか、自分自身を絶対に許さない、などと私たちはいいます。でも、許すーいつだって私たちは許すのです。」(拙訳)
これが、この本の話すべてに通奏低音のように流れているテーマでしょう。
市井の人。普通の人で、ちょっとダメ。
子どもと二人旅なのに、お酒飲んで若い子と浮気しちゃったり、優しい夫がいるのに、はすっぱな若い男と駆け落ちしちゃって、子どもを死なせちゃったり。町でも有名な立派なお医者さんのはずが、姉のお葬式でオタオタしてしまったり、70過ぎても夫の昔の女友達に嫉妬して家出してみたり……。
そういう人の日常が詰まっている本でした。
Dear Life: Stories (Vintage International)
- 作者: Alice Munro
- 出版社/メーカー: Vintage
- 発売日: 2013/07/30
- メディア: ペーパーバック
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