ある大学で前期、10回のTOEICコースを担当させていただいて、先日終了しました。
最初、TOEIC500点代の人を10回で700点に、という無茶な設定でしたが、
蓋を開けてみれば、650くらいに……というお話。
それならできないこともあるまい、と、思ってお引き受けしましました。
内容
・小説を読み、要約するのが、毎回の宿題。その添削で弱点を克服する
・模擬テスト 3回
・1回目の模擬テストの後、個別指導
(これは慌ててやりました。同じ点数帯でも人によって弱点が違うのがわかったからです。)
教材
学校にお願いしたらそれぞれに買ってくださったのが
・HOLES (本、CD)
・TOEIC公式問題集 2冊
これを「ラッキー!」と思える学生が8人参加してくれました。
全部で9,000円超えるくらいの教材ですからね。すごいです。
【1】HOLES
これを4回までにsummarize(要約)しつつ読み切る、というのを課題にしましたが、
10回かかりました。
そして残念ながら最終章までsummaryを出してくれた人はいませんでした。
HOLESは50章なんですが、47章の途中までが最高。
やはり読む練習と書く練習の量が足りないのがわかります。
でもこの最後までがんばった学生は、要約の仕方がかなり上手くなりました。要点をつかめるようになってきたのです。また、文法的な誤りもかなり減りました。
summaryの添削をしていて概ね共通する問題点です。
【文法】
・簡単な動詞の過去形などを間違える。ex. puttedなど
・時制:一つの文の中に違う時制が混在してしまう。
過去形にするのか、現在形にするのかの判断ができない。
時制が曖昧なので、仮定法もわからない。
・他動詞、自動詞、それに伴う前置詞のチェックが甘い
【解決方法】
・動詞の活用に関してはもう一度中学・高校の内容を復習すれば OKです。
たいした量ではないので、すぐ終わります。
・時制
『マーフィーのケンブリッジ英文法』を勧めました。マーフィーは、自分の不得意なところ、不安なところだけ狙って勉強できるのが良いのです。ガッツのある人は英語版を使った方がなお良いです。
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・他動詞・自動詞と前置詞のチェック
この間も書きましたが、辞書をマメに引きましょう。
ウィズダムやジーニアス、ロングマンなどの学習者向けの辞書は、よくある間違いの「これはやっちゃだめ」というのを載せてくれています。詳しくは以下の記事へ。
これらをやればかなりの弱点はカバーできます。
続きます。
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上記の本です。
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