今日は蕨で『ほんとうにのんびり子育てしたいお母さんのための連続講座』の第一回でした。
2時間の講座です。今回は、最初なので、私がシュタイナー教育に出会った経緯などからお話した後、
・シュタイナーの人間観、世界観が、目に見えない領域も含んでいること、その捉え方
・7年周期の話
・9歳の危機
そこから発展して
・反抗期のこどもとの付き合い方、こどもがいじめをしていたら
その対処法の練習として、ゲーテの自然観察の実習をしました。
ゲーテの自然観察は、こんなふうにします。
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紫陽花を今日は使いました。紫陽花を見て、お一人ずつ、何か言っていただきます。それを、順番にホワイトボードにどんどん書いて行きます。
そして、3つのカテゴリにわけます。
1 事実 ex. 葉っぱの先が尖っている、葉が7枚ある、茎に斑点がある
2 感想、感情、印象 ex. きれい、生き生きしている
3 知識 ex.水を吸って生きている
わたしたちは、何かと相対するとき、だいたい、上記の3つをないまぜにしてとらえています。2、3は、ときに事実の前に霞のようになってクリアな像を捉えることを邪魔します。
これを子供に置き換えて考えてみると、
3の知識で、「あの子はこういう子だから」とか
2の感情で「まったくあの子には困ったもんだ」とか、大人でもその子が嫌いであるとか、好きであるとか、
そうしたことは、その子のありのままの事実を捉えるのに邪魔になります。
感情、知識をいったん脇ににおいて、その子のありのままを見ると、何が起きるかは、一度やってみてください。
自分のお子さん、または、気になる子どもの姿を、頭の中で思い描いてみましょう。
髪の毛の様子、色、眉毛の様子、顔の形、耳の形、首がどんな風になっているか、目は、まつげは、鼻は、口は……なかなかクリアにイメージできないのではないでしょうか。
そして、事実だけを見ようとして、その人を毎日、観ることを続けると、必ず、次の何かが生じてきます。条件抜きでその人をありのままに見てくれている人など、ほとんどいません。それは、「愛」そのものです。
今日はそんなお話をいたしました。
次回は9月に気質と水彩の実習をします。色に浸り、感じる体験をしていただきたいな、と思っています。
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