思春期の子とゲーテの自然観察

23日(水)は、浦和でのシュタイナー教育講座。思春期の話でした。

浦和の講座は、前回、0〜14歳までを、猛スピードで話しましたので、今回、もう一度、こんどは0〜21歳までの流れを、手書きのレジュメを使いつつ、説明しました。たぶん何回繰り返してもいいのかなと思います。

思春期の内容も多岐にわたりますので、今回はそのほんの一部についてお話ししました。

だいたい12歳くらいから始まる、今までのふんわりした世界と切り離されてとまどう時期が思春期です。

思春期の子と共にいるときに大人の対応は、

・低学年のときのような聖者のような権威からパートナーへ変わる
・ユーモアを大事にする
・主観的な感情で対応しない
こどもに自分自身で考えさせる

こどもに考えさせて、それを正しい方向へ導きたいとき

・こどもの巻き込まれていた状況を正確に描写し直すような形で、こどもに提供する
・ひとつの光景として示し、彼らが自分でじっくり物事を認識できるようにする

えー、そう言われても……。良くわからない……。

そのための練習をします☺️☺️

ゲーテの自然観察

この脈略のない花たち。前の日の夕方に買いました。

4人くらいずつ、グループに分かれてもらいます。一人は書記。
花はグループに一本ずつ。
花を見て、思ったことを一言ずつ言っていきます。
そのときにそれが、以下のどれなのか意識します。

・事実
・感情
・知識

たとえば、ガーベラを観察します。
「ガーベラ」は知識です。
「きれい」「かわいい色」は感情。
「花弁が重なって、中央から周辺に向かって広がっている」は、事実。
「葉がない」も事実。
「茎に細かい毛が生えている」これも事実。

「花弁が折れている」これも事実。

ただ、このとき、「だからよくない」「不良品」などの感情が潜んでいることがあります。

花弁は折れているだけです。良くも悪くもない。

事実でも感情でも、それを分けて認識しながら、言語化していくことで、人や状況を見るときにも見方が変わってきます。

・こどもの巻き込まれていた状況を正確に描写し直すような形で、こどもに提供する

感情と事実を分けると、こどもの巻き込まれていた状況が、クリアになってきます。

例えば、こどもが友達同士の関係の中で被害にあった、と、思った場合には、相手の子どもが悪いのだ、という感情が先走り、事実のみを把握するのは難しくなります。そこを分けて思考できるようにする練習です。

また、こどもが反抗してきたとき、こちらの感情は泡立っているので、こどもを感情の渦に巻き込んで見てしまい、「事実」は、見えにくくなります。

わたしたちは、いつも感情のフィルターを通して事実を見てしまいがちです。でも、植物などで事実、感情、知識を分けて観察する練習をしていると、

「こんなことに初めて気づいた!」
「こんな風になっていたんだ……」

と、新しい発見がたくさんあります。

事実と感情は分けて考えられるのだ、ということを知っているだけ、それだけでも違います。その認識を使えるようになるには、さらに練習が必要です。

で、なんと、植物にこれを毎日すると、植物は元気になっていくのです。

人間も一緒で、こどものことを事実のみ捉えてみようとして観てみると、全然その子のことを観ていなかったのだ、ということに気がつきます。

それはもうびっくりします。

こどもに問題があったときほど、こどもをありのままに見る努力を私たちはするべきなんですよね。難しいけど。

ただ、その人のことをなんの判断もなく、そのまま見てくれる。
そんなことをしてくれる人は、普通、いません。
たぶんそれが無条件の愛なんだと思います。
ただ、見る。

ほぼ、ネ申の視点。

それを、こどもにしてあげられたら、その子は、どんなに嬉しいでしょう。

今回は、こんな話と、最初にはちょっと絵本の話をしました。またそれは後日。

今回の参考図書です。

一応、えいごのいずみなんで、こういうのも貼っとこうかなあ。ゲーテの自然観察のことが書いてあるサイト。ゲーテアン・オブザーベーション。

https://www.livinginseason.com/tag/goethean-observation/


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