このブログを読んでくださって、来てくださっている50代の女性の生徒さん。
もうこれで3冊目の本になりました。
『アルジャーノンに花束を』は、最初の方は、綴りや文法がまちがっているので、この言葉は???と、推測しながら読まないといけませんから、そこがけっこう大変です。
真面目で、できるようになりたいと思う方ほど、
「なかなかできるようにならない!」と、
焦ります。
彼女がおっしゃるのに
「ディテールを読みきれない」
「ちゃんとわかってない感じがする」
うーん、よくわかります。
わたしも早く内容を知りたいばかりにハリーポッターを辞書なしでどんどん読み始めたころ、なんだか話の輪郭がハッキリせず、また、話をぼんやりとしかつかめず、
モヤモヤした気持ちになりました。
「読めてるのか?」
こういう段階のときは、とりあえず、それで良いのです。
それでも読み続けます。
自分に言ったのは、
「でも話の大筋の捉え方は、まちがってないからいいや」
「おもしろいと思ってるよね?」
また、HOLESを最初に読んだのは8年前くらいでしたが、
3年前くらいに読み直してみたら、ああ、こういう話だったのか、と、
ディテールまで、良くわかりました。
そして、「あー、以前は、全然読めてなかったのね」と、思ったものです。
最初はモヤモヤしていてもかまいません。
大筋が把握できていれば、よしとします。
ディテールにとらわれすぎて、読まないよりも
最初はザクザクでも読書体験を重ねていくと、
まじめな人はそれなりに辞書もひきますから、
しらないうちに単語の量も表現への理解も進んでいきます。
だからモヤモヤしている時期があっても
それで良いのです。
大事なのは続けて読むことです(^^)/
そのうち、ズバッと霧が晴れるときがきます。
この方には、「60歳になったとき、その状態になるの、どうですか?」と、提案しました。「それは、うれしいかも」とのお返事。
50代でもまだまだ進歩していくのって素敵です。
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