小さい子が、本を読み始めるとき、最初は声に出して読みますね。
「は、た、ら、く、く、る、ま」
そして、ある程度読めるようになると、黙読を始めます。
このとき、頭の中では音が鳴り響いています。インナートークです。
こんな体験はありませんか。
・知っている人からメールが来ると、その人が話しているイメージで読んでいる。
・大好きな漫画がアニメーションになった。すると、自分が思っていた声と違っていて、ものすごい違和感を覚えた。
私たちは、文字を読むときに頭の中で音を響かせています。
これはもちろん、英語を読むときでも一緒です。私たちは、読むとき、自分の発音を、頭の中で響かせて読んでいます。
ですから、英語を読むときにも、良い発音で読めていれば、大量に読むことで、リスニング能力が上がっていきます。
でも、
例えば、fruitのfrを子音のつながりとして読めずにfuruと読んでいたり、
Is your mother coming? (あえてカタカナで書くと、イジュオー マザー カミング?)
を イズ ユアー マザー カミング?
のように単語ごとに切って読んでいては、頭の中で鳴り響く音は、日本語英語のままで、いつまでたっても英語を聞き取れるようにはならないでしょう。
frとfuruは別の音だし、リンキング(語の連なり)も言えなければ聞き取れません。
じぶんの顎、口の周りの筋肉を使って、ちゃんと発音できるようになって初めて、聞き取ることができるのです。
聞き取れないから話せないのではない。
発音できないから聞き取れないのです。
なので、やはり良い発音は大事です。
小学生の低学年は、遊びを通して、良い発音を入れていけるので、本当に貴重な時期です。
これがねー、高学年になってくると指導になっちゃう。それもいいのですが、自然に先生の真似のできる1、2年生は本当に貴重です。
10月6日、インゲン・シュナイダーさんのエクストラレッスンの講座で、12感覚についてお話を伺ってきました。言語の認識力を高めるには筋肉から、そして概念を掴むには内臓から。概念を掴むには、まず、言語として認識せねばなりません。頭の中で鳴り響くインナーヒヤリング、インナートークの発話が大事です。発話をするには口を動かさねばなりません。自分の舌がどこにあるのか、無意識にわかっている必要があります。
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えいごのいずみ蕨では、1、2年生を募集しています。この時期にぜひ始められることをお勧めします。
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