通訳の現場などに行くと、
「どうすれば英語ができるようになりますか」
と、聞かれることは、多々あります。
以前、工場などへ出かけることが多かったときは、取引先の外国人と話さずに
「どうやって英語を勉強されたんですか?どうすれば、できるようになるんですか?」と、とても熱心に質問攻めにするおじさまがいらしたりして、いや、せっかく取引先の方が今、いらっしゃるんですから、そんな話してる場合じゃないでしょ、って思ったり……。
今回も、会場で会った、しばらくご無沙汰してた友人が
「ひー、仕事で英語使わなくちゃいけなくなった、どうすればいいの?」って言うので
「多読!」
と、言い放ちました。
「だってThe Giverを読んでみたけど、全然語彙がなくて」
(買いましたが、この本、フォントが大きすぎる……。なんかフォント詐欺みたいな本の厚さ……。)
そりゃそうだ。すらすら読めたら私にそんなこと聞かなくていいでしょ(^^)
幸い、この方は、1年後までになんとかすれば良いそうなので、
「なんでもいいから年間10冊読めばいいよ」と、言っておきました。
軽く言いましたけどね、大変ですよ、10冊。
最初は、パディントンとか、大草原の小さな家レベルでいいんです。
The Giverは、もっと簡単じゃないかな……。センテンスが超短い。
中身は濃そうですが。フォントもでかい(笑)大きすぎる。
- 作者: Laura Ingalls Wilder,Garth Williams
- 出版社/メーカー: HarperCollins
- 発売日: 2008/04/08
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最初はこれでいいです。でも、真面目な人ほど、その次も、同じレベルに留まろうとします。まだまだ、って思ったり、自分が子供のころ、日本語の本を読んできた段階を想定して、レベルを少しずつ上げていこうと思われるのでしょう。
でも、大人は子供と同じ時間を生きていません。子どもは成長段階に合わせて読んだ方が良いですが、大人は、ずっとたくさん情報を持っていますから、推測する力も子どもよりずっと強いのです。そして残されている時間もずっと少ない。ぐずぐずしてはいられません(笑)
ジャンプして大人向けの本を読んだ方が、自分のレベルにあった英語を使えるようになります。最初に1〜2冊、小学生レベルの上記の本、次にHoles、Star Girlなどのジュブナイルを読んだら、4冊目は、大人の本にトライした方が良いです。
面白いです!
- 作者: Kazuo Ishiguro
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さすがのストーリーテラー、Kazuo Ishiguroです。
登場人物が少ないので、とにかく事象さえ追っていけば良い。
この辺、どうでしょう。
お好みもあると思いますが。
けっこう挫折するのがこれ。
最初、必死で変な英語を推測しながら読んでいくと、チャーリーが頭良くなってきて、単語がやたら難しくなってくる……「もういや」って、やめちゃった人が今までに二人。すみません。
でも、話としては、世界的なミリオンセラーなので、読ませるんですけどね。
もう後は、個人的な好みですが、
The Girl With the Dragon Tattoo
- 作者: Stieg Larsson,Reg Keeland
- 出版社/メーカー: Turtleback Books
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(「メディア:図書館」ってなんだろう?調べてまた書きます)
これは最初さえ頑張れば(ここ大事)、後半はガンガン読めるので、サイコスリラーとか、ミステリーの好きな方にはオススメします。グロい話ですので、そこはお含みおきくださいませ。子どもには読ませられません。大人の特権。日本語の翻訳本に逃げても、登場人物の名前が英語読みとスウェーデン語読みで、混乱して「キーッ」ってなるので、日本語にも逃げられません。(ふふふ)
というわけで、大人の多読は、「ある程度まで行ったら、ジャンプ!」でした。
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