クライムノベルなので、お子さまにお勧めできる代物ではありませんが、
サスペンスの好きな大人にはぜひ。
これがほんとのpage turnerです。
どんどん読めます。
今、3冊目のThe Girl Who Kicked the Hornets’Nestを
大学生と読んでいますが、
ぐいぐい読ませるスピード感は、英語で読んでいることを忘れさせてくれます。

特に最初の1冊目、2冊目を読んだ方なら、
3冊めは、もうジェットコースターに乗った感じで読めるでしょう。
1冊目

2冊目

007の映画を見ていた世代には、
バックグラウンドになっている
東西冷戦時代の社会構造や、ソ連のスパイの話などは、おなじみですが、
今の高校生や大学生で特にその辺に興味がない人には、
「東陣営」と、言っても
さっぱり話が通じないのには少なからず驚きました。
登場人物の名前がスウェーデン語なので、
なかなか覚えられなくて付箋を貼りまくりです。
主人公のリスベス・サレンダーはエキセントリックで、
タフで、でも物悲しい。
ちとマニアックな話ですが、
児童文学作家リンドグレーンへのオマージュなのか、
リスクを恐れず、何にでも首をつっこむ
ジャーナリストのマイケル・ブルンクヴィストが、
カッレ・ブルンクヴィストと、からかわれていやがっているのが
子どものころ『名探偵カッレ君』のファンだった自分には
個人的に嬉しいポイントです。
作者のSteig Larssonがもう亡くなってしまったのは
残念でなりません。
人種差別と極右派の研究家でもあったLarssonは、
かなり緊張を強いられる生活を長年していたようで、
心臓の発作で2004年に亡くなっています。
Biography – Background – Stieg Larsson, the man behind Lisbeth Salander
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