今、大学生を教えていて、自分がこの600点くらいだったころを思い出して、
まあなんといいますか……ちょっと恥ずかしくなったりしています。
TOEICの500~600点代の人は、全く英語ができないわけではなく、
旅行にいけば、けっこう会話ができます。
ゼロだったころに比べれば、そこそこ話せるので、
「通じるからいいじゃん」とか、
「文法なんて」とか、
「読み書きよりもやっぱり会話だよね」
などと思っていたりするわけです。
さて、では、大人の英語か、というと、
「英語がお上手ですね」と言われる、「お客様レベル」です。
多少、というか、かなり間違っていても相手は、
(しょうがないな)と思って、我慢してくれています。
よほど親切な人、我慢しきれない人は、誤りを直してくれます。
あくまで自分の経験を通した印象ですが、
これが850点を超えてくると、会話の中で適切でない言葉を使うと、
相手が怒ります。
これは、ある程度、対等に扱ってもらえるレベルにになった、ということです。
例えば、leaveと言うべきところでget outと言っちゃうとか。
I’ll leave here tomorrow. (明日、出立します)
I’ll get out of here tomorrow. (明日、ここを出て行きます)
お世話になったところをget out してはいけません。leaveです。
*************
500〜600点代は、
単数、複数には気を配らず、
冠詞は付けず、
前置詞も適当です。
語順も適当。
複雑な説明は苦手です。
現在完了、過去完了も会話の中では使えません。
逆に言えば、これができるようになると、
もう一段レベルアップできるわけです。
それにはどうするか。
まずは、ゼロからここまで来ました。これまでは、上に書いたような細かいことは、とりあえず気にしなくていいから、とにかく話してみよう、と、言われてきたかもしれません。
でも、上を目指すのなら、
もう少し細かいところを攻めましょう。
辞書を引くときに細かいところまで見るのです。
辞書は、文例を必ず見ます。
動詞なら
🌟前置詞は使うのか、使うときは、何を使うのか
🌟目的語は名詞?動名詞?
名詞なら
🌟Countable か、Uncountable か、などなど。
例えば、この点数の人たちの作文の添削をしていると、
頻発するのが、
❌marry with
❌marry to
❌disucuss about
これらの言葉は、
Wisdomを引くと、
marry
例文:Will you marry me?(❌……marry with [to] me?としない)
discuss
talk about Aとほぼ同意だが(❌discuss about Aとしない)
I discussed the possibility of marriage with her.
(筆者注:このwith は、marriage withではなく、discussed with herです。)
と、とても親切に書いてあります。
また、Longman(LDOCE 6)でもGRAMMARと青い色で別枠になっているところに
Don’t say : discuss about something
↑のように、「だめ」と、書いてあります。
英作文をするときは、和英で単語を引いたら、かならず英和でもう一度引いて、使い方を確認します。
今までここまでやったことがないと、めんどうくさいかもしれません。でも、このレベルまできたら、常にこれをやるかどうかが、もう一つ上のステージに行けるかどうかの分かれ道になります。
他の辞書と比べても、Wisdomは、このような間違いやすいところをわかりやすく提示してくれていますので、英作文のときは、助けになる良い辞書です。
最近、このカシオの辞書のもう一つ上を買いましたが、結局、この中のWisdomを見ることが多いので、the WISDOMアプリと古い辞書でもよかったかも、と、思ったりして……。
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