BayswaterからBaker Streetは、乗り換えが一回入りますが、3駅なのですぐです。
ホテルは朝食付きではないので、Bayswaterの美味しそうなパン屋さんで朝食をとりました。といっても、私はコーヒーだけです。ここのコーヒーは美味しくて助かりました(^^)高校生は、お金がかかることに驚いて、サンドイッチだけ。
硬水は飲めないというので、Volvicを探して買います。
Steiner House の前で、アンドリュー先生が出迎えて下さって、最上階のオイリュトミールームで最初の集まりからレクチャーまでが始まります。
1階の上り口にあるウォーターフロー。
ここで
リズムワーク
アンドリューのレクチャー、
休憩、
その後、文法とドラマのクラス、英語のレベル別に二つに分かれて1時間ずつ、午後1時までのコースです。
一緒に行った高校2年生、仮にタロウと呼ぶことにします。
4月から週2回、1回2時間、このコースに向けて準備してきたのですが、これが全然、こちらが指示したことをちゃんとやってこない。馬に水を飲ませようとして川までひっぱっていくのですが、全然飲まない。
「行く気あるの?」って何回も確認しましたが、「アル」と言いつつ、やってこない。それでも、4月以前よりはマシなので、なんとか首に縄をつけて引っ張ってみたり、お尻をたたいてみたりしましたが、(こりゃあ、着いてからが大変だわい)と、私は、ある程度、事前に覚悟してました。
まあね、「ガツン」と、全然言葉がわからなくて泣きそう、っていう経験すると思っていけばいいわね、と。
しかし、初日、集まってみたら、30人近い参加者の年齢層は、二人、20代後半の女の人がいるだけで、後は45歳より上。ほとんどがドイツ、ハンガリー、イタリア、フランス、スイスなど、ヨーロッパからの参加者で、英語のレベルが高い!アンドリューの話し方も日本に来てるときのバージョンと違って、語彙も難しいし、スピードも速い。
10年前に同じコースの夏バージョンに参加したときは、もっと日本人で、あまり英語のできない人が何人かいたので、アテが外れたというか……。
日本人は、もうお一人、スイス在住の方で、彼女は言語的には、傷を舐め合えるような日本人じゃありませんから、タロウの疎外感、ハンパなし。
もう一人、親御さんに連れられてきた16歳のGymnasiumにいっている男の子がいたんですが、彼は英語がかなりできます。かれもタロウをみて、「おっ」と思ったように見えましたが、あまりの英語のできなさに友達になるのは難しそうだと踏んだようでした。
内心、(すまん、タロウ!)と、思いましたが、帰るわけにも行きません。なんとかsurviveしてもらわねば。
午後、この日は、4時からナショナル・ミュージアムに行きました。
トラファルガー広場。すごい人。暑いし。
ターナーと比較のためにコンスタブルなどを鑑賞するのですが、Book Storeの前で
アンドリューがタロウにわからないように
「このジェントルマンは、どんな具合かな?」
というので、
「家に帰りたいって言ってます」
「だろうねえ」
「はい」
「文法は日本で少しやってきたからわかってるみたいだ」
「はい、範囲を一応やってきたので」
「毎日、彼のわかったことを、確認してあげなさい」
「はい」
もちろんお昼にフォローアップしてますよん。でも、レクチャーは、ほぼ、何言ってるか全然わからない、ということなので、毎朝、つらい90分になりそうです。
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ドラマのクラスは、シェイクスピアの舞台監督をしてるサラが持ってくれてます。1日目には聞きそびれましたが、二日目に
「すみません、タロウどうですか」
“I asked him, ‘How old are you?’ But he answered, ‘I’m fine.’ He needs nursery rhymes, not Shakespeare. I do not mind if he wants to leave the class.”
えー(泣)
「でもタロウが残りたいって言ったら、クラスにいさせてもらってもいいでしょうか」
”Of course he can, and I’ll find some way of him to say something, at least a line.”
“Thank you, Sarah.”
もう一人の16歳が、2日目には、怒って出て行っちゃったので、サラはこんな風に言ったのです。おじさんやおばさんが、テンペストのセリフを言いながら、なりきって歩いてたりするドラマクラスは、ティーンエイジャーには耐え難いでしょう。シュタイナー学校の先生もたくさんいたので、「当然、当然」って、みなさん言ってました。
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続きます。
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