以前、1日だけTOEICの指導をさせていただいたのですが、思うようにスコアが伸びず、改めて、えいごのいずみのレッスンに通ってくださることになった方との初レッスンでした。
今日、初めて、英語で話したのですが、
すごく発音がいい!
学生時代に、かなりみっちりLL教室などで、リズムワークや、イントネーションなどに取り組まれたそうです。いい学校で、真面目に取り組まれたんですね。
なるほど、リスニングの点数は、以前と比べても上がりました。そして、高得点。
でもリーディングセクションが、頑張った割に全然伸びてませんでした。
で、本を読んでみたらその理由が、わかりました。
これを読んでいます。
この本、音楽が好きで、特に音楽学校などへ行っていない人には、ものすごく面白い本です。わたしも読みながら、大興奮してます。音楽ってこういうシステムになってたんだ!って本。すっごく面白い!!!!
おっと。
で、この方が、なぜ、TOEICのリーディングセクションで伸び悩んでいたのかが、わかりました。それは……。
抽象的な話になると、内容の理解がストップしてしまうから
なのでした。
この本の語彙は簡単です。音楽の根本的なあり方、例えば周波数などについて、ギターの弦をどのように押さえると、どのように倍音が発生するか、何をオクターブと言うか、などの話が、とても丁寧に、わかりやすく、イラストも添えて書かれています。とても読みやすい本です。
この方も最初はなんなく読まれていましたが、最初のイントロの2章を過ぎて、3章で「周波数」の話になったとたん、読み進められなくなりました。
今までに、あまり抽象的な読書にチャレンジしてこなかったので、数学っぽい話になったら「あ、わたし、この話はわからないわ」って、ストップしちゃうんです。
では、本当に理解できないかというと、全くそんなことはありません。一緒にゆっくり、しっかり読んでいきながら、わからないところは、じっさいに私が買ったまま放置していた(……ああ……)ウクレレの弦を見て、実際に弾いてみて説明すれば、すぐに理解できます。
いつもの読書傾向を聞いても、イメージに埋没していくような、感情に訴えかけるような本がお好みです。
それは楽しみの読書として、全く問題ありません。
でも、思考を使って、文章の構造を捉えていくような本の読み方にチャレンジしていくと、また世界が一つ広がっていきます。
なので、うちにあった本を見せて、こんな感じの本……たぶん、最初は寝落ちしそうな本……に、日本語でも挑戦してみてくださいませんか、と、お願いしました。
問題は英語じゃなかった、ということです。抽象的な思考にチャレンジしないまま、今まで来てしまっていた。だからTOEICのリーディングセクションで、ちょっと抽象的なことが出てくると、スピードが落ちて、読みきれなくなっていたのでした。
たぶん、英語と日本語両方で、抽象的な読書にチャレンジしていけば、こんどは、スコアが上がっていくはずです。
お勧め、っていうか、こういう感じの本、ってお見せした本の例です。
シュタイナーを読んでみるのも(笑)いいと思います。
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