冬至の前々日、いつもより30分遅いスタートで、まず、1、2、3年生と弟妹の幼稚園生も今年は参加して、スパイラルの中を歩きながらリンゴを置いていく、アドベントガーデンをしました。
お話を聞いて、一人ずつ、闇の中を歩いて、中央のキャンドルから火をもらい、順番にりんごを置いていきます。
低学年のための今年のお話
昔、ユダヤの国にマリアという女の人がいました。
ある日、天使のガブリエルがやってきて、「マリア、幸いなる娘よ、おまえは神の子を生みます」と、言いました。
マリアは驚きましたが、神様の言葉です。「はい、わかりました」と受け入れました。
結婚を約束していたヨゼフもそれを受け入れて、マリアと結婚し、赤ちゃんが生まれるのを待っていました。
そのころ、ヘロデという王様が、おふれをだして、国中の人が、生まれた町へ帰ることになりました。
ヨゼフとマリアもベツレヘムという町へ行きました。
大勢の人が国中から集まってきて、小さな町のベツレヘムでは、宿屋がどこも空いていません。マリアはもうすぐ赤ちゃんが生まれそうです。
「ここから森を抜けていけば、厩があるから、そこへいってはどうかしら」と、言ってくれた人がいました。(ここからは私の創作。)
でも森は真っ暗です。どこへ向かって良いかわかりません。
そこへ天使がやってきて、「羊飼いたちが、明かりをともしてくれる。その道を行きなさい。神が祝福してくれています」と、マリアへ伝えました。
そして羊飼いたちのところへは、天使がやってきました。
「今日、神の子がお生まれになります。あなたたちには大事な仕事がある。あなたたちは、森を抜けて、大元の火から、灯りをとり、神の子のための道を明るくしなさい」
「恐ろしくて、こんな真っ暗な森へなんか行けるもんか」と、羊飼いたちはいいました。
「大丈夫、神様がお守りくださいます。大きな灯りまで勇気を出して歩いて行き、みんなで少しずつ灯りをつけていきなさい。あなたたちの明かりで、マリアは厩へたどり着くことができるのです。」
「でも怖いよ」
「あなたたちの持っているリンゴは、太陽の子どもです。そのリンゴには太陽の熱が入っています。そのリンゴのろうそくを持っていれば、恐れることはありません。そして、目には見えないかもしれませんが、あなたたちは、いつも天使に守られています。それを感じて、明るい大元の火へと進んでください。そして、神の子を産むマリアのために道を照らしてあげてください。」
「わかりました」
羊飼いたちは、その仕事を引き受けることにしました。
こどもたちは、羊飼いになり、勇気を持って、暗い森の中へ出かけていきます。
かすかなライヤーの音が静けさをさらに増します。
(残念ながら写真はありません。)
5、6年生
5、6年生は、12月に入ってから、五角形をコンパスと定規だけで10枚描いてきました。
正十二面体を作るから、製図を正確にね、ということだけ言います。でも最終的にどんな風になるかは先に見せたりしません。ただ、五角形を10枚作って、中にも五角形を描くということだけ、教えます。
五角形はpentagon、正十二面体は……regular dodecahedronです。ドデカヘドロン、すごい名前です。
当日、5、6年生は、作図に使った鉛筆の跡をきれいに消して、五角形を貼り合わせて十二面体を仕上げます。上と下は抜けています。
みんな完成したら、小さい子たちが使ったスパイラルへ行き、
ティーキャンドルに火を灯し、全員でそこへ置きます。
コンパスと定規だけで、五角形を10枚作るのは、人によってはとても大変です。楽しくどんどん描く人と、もういやだっ、って文句を言う人もいます。
上手に描けたと思ったら、切るときに失敗したり……。必要な線まで全部消してしまったり……。
最後の張り合わせも難しい。
五角形を張り合わせることで、のりしろ部分が厚くなり、星が出現します。
灯りが入った瞬間、幾何学の美しさを火の暖かい色と共に体験することができるのです。
この日はお母様方にとても助けていただきました。わたしだけではとても手が足りませんでした。
そして、今年は天気が悪く、植木屋さんが間に合わなかったので、この大量の枝は、家人が切ってくれました。
みなさまのご協力で、今年も良いアドベントガーデンができました。
ありがとうございました。
良いクリスマスとお正月をお迎えください☺️
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