The Buried Giantを9日に読み終わりました。
最後まで、もやっとした、Kazuo Ishiguroらしいといえば、Kazuo Ishiguroらしい作品かも。なんて言っても、他には、Never Let Me Goしか読んでないので、こんな言い方をしちゃいけませんね。
この2作のエンディングに共通点を感じます。
スキッとはしません。
でも、考えさせられます。
謎の霧が人々の記憶を奪っている。
その方が良いと考える人たちがいる。
コントロールされた偽りの平和が良いのか。過去の過ちや、憎しみ、怒りを思い出して、なおそれを乗り越えていく努力をするのか。
やはり、現代の課題を見据えて書かれた小説なのだという感想を持ちました。
The Buried Giant (English Edition)
- 作者: Kazuo Ishiguro
- 出版社/メーカー: Faber & Faber Fiction
- 発売日: 2015/03/03
- メディア: Kindle版
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さて、次の本は、メンバーの希望により、
Harper Lee To Kill a Mockingbird です。
日本では『アラバマ物語』で、今でも暮らしの手帖社から出版され続けています。
作品が一作しかないと思われていたHarper Leeですが、去年の夏、新しいもの……というより、To Kill a Mockingbirdの前に書かれていたGo Set a Watchmanが2014年に見つかって、去年の夏に発売されました。これは、To Kill a Mockingbirdの主人公が成長して故郷に帰ってきてからの話です。
これをわたしは寡聞にもメンバーのRicoさんから聞きました。
夏にカナダで、To Kill a Mockingbirdが、このGo Set a Watchmanと一緒に平積みになっていたのが、これでわかりました。さすがに読んだことはなくてもTo Kill a Mockingbirdがクラッシックだというのは知っていたので、なんで今更、平積み?と、思っていたのです。
To Kill a Mockingbirdの主人公はスカウト(女の子)です。アラバマの架空の街、メイコームで兄と弁護士の父と暮らしています。家には黒人のコックのカルパーニャがいます。物語はスカウトの一人称で語られます。
わたしの手元にある本で、323ページです。
(2冊並んでいる赤い表紙の方)
それなりに分量があるので、ゆっくり読んでいければと思います。特に最初はゆっくりの方が良さそうです。古い作品なので、少し、読みにくさがあります。1960年の出版。Negroesなどの表現も出てきます。
最初の方で、まず、わかりにくいのは、Arthur Radley と、Boo Radleyが、同じ人物だということです。たぶん、お化けが人を脅かすときには ”Boo” と言うからでしょう。子供にとってはRadleyの家は、お化け屋敷です。
この本のAudibleを買ってみました。
スピードが適当で、聞きやすい。お勧めします。
ご案内です。
次回は2月13日(土)9:00からです。
最初はちょっと分かりにくいと思うので、今回のターゲットは、ぐっと少なめで3章くらいまでにしたいと思います。少し丁寧に、わかるまで何回か繰り返し読んでみてください。
やまがみの自宅で行いますので、ご興味のある方は、ご連絡いただければ詳しいご案内をいたします。新しい本になりますので、今まで参加を迷われていた方は、どうぞご参加ください。
参加費は¥3,000円です。
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