とっても大事な a と the の話 (3)

 

 

 

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本

 

以下の a と the の捉え方は、は『ビッグ・ファット・キャット』に出ていて、なるほどと思ったthe の作用です。

 

私なりの理解でも書いてみます。

 

Charlie and the Chocolate Factory (Puffin Modern Classics)

 

 

Charlie and the Chocolate Factory はジョニーデップの主演で映画にもなりましたので、どんなお話か、ご存知の方も多いと思います。

 

世界中で愛されているワンカ・チョコレートというチョコレート会社がありました。

とても貧しい家庭のチャーリーが、今まで誰も中を見たことのない秘密の工場見学へ招待される切符を手に入れます。

その不思議なチョコレート工場の中で、他に招待された子どもたちと、チョコレート工場の中で様々な体験をする、という話です。

 

チョコレートの川をボートで下りながら、カップでチョコレートをすくって飲むような、子どもなら絶対行ってみたい、現実にはなかなかなさそうなところです。

 

この題名、Charlie and the Chocolate Factory

 

日本語訳は 『チョコレート工場の秘密』です。

 

 

これが、Charlie and a Chocolate Factory

 

だったら、日本語訳は何になるでしょう。

 

 

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『チャーリーと、とあるチョコレート工場』

 

普通のどこにでもありそうな、特別なことはなにもない、実直に毎日同じチョコレートを生産しているチョコレート工場とチャーリーの話になるでしょう。

 

日本語の本の題名が

『チョコレート工場の秘密』と、訳してあるのは、

Charlie and the Chocolate Factory

 

そう、the だからです。

 

the には、

それがなにかスペシャルなものであることを匂わせる作用があります。

 

a は、逆に、どこにでもある、平凡な、特定できない雰囲気を出します。

 

a dog  なら、どこにでもいそうな犬。

 

the dog    だと、

 

・計算ができるなど、すごい能力を持っている犬

・ああ、あのコマーシャルに出てる犬!

・かわいく見えるけど、実は凶暴なで、もう3人にもけがを負わせた犬

・夜中の12時を過ぎると、変身して空を飛ぶ犬

・生きている犬だと信じていたら、アンドロイドだった

 

など、なにか特別な犬になります。

 

the のついている題名、いろいろ。

 

Hedgehog in the Fog

 

Where the Wild Things Are (Caldecott Collection)

 

Gone With The Wind Under the Dome: A Novel The Fellowship of the Ring: The Lord of the Rings, Part 1 (The Lord of the Rings series) (English Edition)

 

 

 

これは a のついている本。

 

A Year in Japan

 

ある外国人が見た、平凡な日本の日常。(たぶん。)

 

明日は the だけの話。

 

 

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