メリークリスマスも過ぎて、Merry Boxing day!
すっかり間が空いてしまいました。すみません。
今年はお飾りも手抜き気味。さて、続きです。
【3】答えのない経験をたくさんさせる
なるべく、自然の中へ出かけ、遊びましょう。また、コンピュータゲームではなく、トランプや、アナログなボードゲームなど、一緒に遊ぶ人の感情や、思考、または偶然性に左右されるような遊びも、とても大事です。
授業を英語で受けると、もちろん意味がわからないわけですから、常に、「こういう意味かな?」と、推測し、自分で、「あ、こういう意味かも」「こうだな!」と、類推して、自分で得心していくプロセスは、語学学習に必要なことです。
以前、引越してきて、小学校の中学年で入ってきた子がいました。お家の方針で、小学校一年生から学習塾に通い、遊びはコンピュータゲーム、お出かけは、遊園地や、ショッピングモールか、ホテルのビュッフェ、という子でした。
とてもアタマの良い子でした。
でも、例えば、自分で、細かいゴミをちらかしてしまったときに、
わたしが掃除機を持ってきて、
「あなたが散らかしてしまったんだから、自分で掃除機かけなさい」というと、
「教わったことがないから、(掃除機の)組み立て方が、わかりません」
と、言います。
(おいおい、組み立て方って……5年生なら見りゃわかるだろ)と、思うのですが、
教えてもらったこと以外はできないのです。
お手伝いしたことが、全くないのね……。
そして、英語で話していて、
「わからない」というので、
「推測してごらん」「考えてごらん」「まちがっててもいいから」と、いうと、
「意味を教えてくれてもいいじゃないかよー!!」
「答えを教えてくれったっていいじゃないかよー!!」
と、キレるのでした……。
あー……海外に行ったら、毎日、わからないことばっかりだから……。
推測したり、わからないことを、問いをたてて、保っておく力がないのです。
ある程度、意味がわからなかったり、正解のないことにどうやって対処していく力をつけるかといえば、
なるべく自然の中で遊ぶのが一番です。
またおうちのお手伝いも大事です。
人工的な環境の中で、体験できることというのは、たかがしれています。
PCゲームも、問題集も、人工的な予想の範疇をこえません。
どんなにがんばっても、答えを覚えて問題に答える、パターン演習の中で得られる知識量はたかがしれています。
自然の中には人知を超えた、未知のものが、数多く、綺羅星のごとく散らばっています。
うちでも、こどもが小さかったころ、佐渡や屋久島、奥多摩などで、キャンプしたり、山登りなど、行ける範囲で(それほど頻繁ではありません)、こどものために出かけました。親がいけないときは、一人で無人島ツアーなどにも行かせました。おまけとして、母親は、あぶに刺されまくって、1年半、かゆみになやまされました。もしかしたら、今でもそのアレルギー反応が残っているかもしれないと思う始末です。あーかゆい。
それでも、ものすごい量の羽アリの迫ってくる体験、穴を掘ってするトイレ、サザエを食べ過ぎて気持ち悪くなる体験、波に揉まれるなかでアワビをとる、きれいな水で泳ぐ、原生林を歩く、コケの感触を感じる……などなど、そうした体験は、その後、例えば、わたし自身にとっては、創作活動をしようとすると、根源的な力になっているのが感じられます。こどもには聞いていませんが、ずっと深いところでふつふつと力になっているでしょう(希望)。
ぜひ、小学生、もっと大きくなっても、机上のパターン演習よりも、道端の草花、虫、動物と触れ合い、土にさわること、都会の快適な場所から離れて、少し面倒な状況で、キャンプなどの体験をできるだけすることをお勧めします。田舎に住んでいれば最高ですね。ぜひ、自然に親しんでください。
こうした体験は、出会ったことのない言語とやりとりするときに、野生の推測力を呼び覚まします。
親は大変ですが、がんばるとあなたのためにもなります。いやですよー。虫。でも、子供は、長じて、あなたがいなくても、大丈夫な人になりますから。ぜひ、お勧めします。自分の自由の獲得のためにも(笑)
お手伝いもしてもらいましょう。
皿洗いひとつでも毎日、要領よくするためにはたくさんのスキルが必要とされます。生きるためには大事なことです。
だれか人のために役にたつことを、自分の知恵を使ってできるようになる、その達成感が大事です。
最後に彼の名誉のために言っておくと、
田舎から梅が10キロ届いて、(うんざりするような作業ですが)洗って、ヘタをとり、穴をあける作業を手伝ってもらったら、嬉々としてやっていました。(授業料もらって、これはどうかとかなり思いましたが、必要だと思ってやってもらいました。)
翌年には、「おお、梅の季節だ」と、言っていたので、ただ、経験が足りないだけだったのです。翌年は、家のものが、やってしまったので、彼の作業はなかったのですが、やっぱりやってもらえば良かったかなあと今でも思っています。
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