この間、友人が このThe Sense of Wonderを持ってきて、
「簡単そうだからチャレンジしてみようと思って。ちょっと読み方を教えて欲しいの」ということでした。
で、ふうむ、なるほど、そういうことか。そういうふうに間違えるのね。と、勉強になります。
最初の文を引用します。
”One stormy autumn night when my nephew Roger was about twenty months old I wrapped him in a blanket and carried him down to the beach in the rainy darkness.”
One stormy autumn night
ある嵐の秋の夜
これはいいと思うんですよ。でも、次が長い!どこで切ればいいの?
英語は動詞の言葉です。
まず、動詞を見つけにいきます。
when my nephew Roger was about twenty months old I wrapped him in a blanket and carried him down to the beach in the rainy darkness.
was, wrapped, carried
三つあります。ということは、意味をなすカタマリ(〜節とかあるけど、とりあえずここではカタマリって言います)が3つある、ということです。
最初のwasの左と右で意味をなすのは、これですね。
when my nephew Roger was about twenty months old
(わたしの甥のロジャーが20ヶ月(1歳8ヶ月)くらいだったとき)
で、次。
I wrapped him in a blanket and carried him down to the beach in the rainy darkness.
wrappedの右と左にあるものを見て、短い文になるところで切ります。
I wrapped him in a blanket
(彼を毛布でつつんで)
and carried him down to the beach in the rainy darkness.
(そして、彼をビーチへ運んでいきました、雨の暗闇の中を。)
読むときは、こういう順番で読んでいけばOKです。
翻訳するなら、
「そして、雨の暗闇の中、彼をビーチへ運んでいきました。」
ですが、脳内でそこまでやる必要はありません。
ところが、友人が
「彼をビーチに運んでいって暗闇の中に置いた……?」
って言ったんですね。
ほほう、なるほど、と、思いました。
downとかupは、動詞ではありません。方向とか位置を表してるだけです。(副詞なの。動詞じゃないのよ。)
副詞は、おまけで、「いつ、どこで、どんな風に」を表す言葉です。
downは↓なので、動きを表すと思いがちですが、動詞のお手伝いをして向きを表しているだけなのです。
and carried him down to the beach in the rainy darkness.
carried him down で抱えて降りていった、ってことです。
どこへ?は、→●を表すtoがあるので、
and carried him down to the beach in the rainy darkness.
toのイメージはこれ。
→●
toは前置詞です。(前置詞は、名詞の前に置くから前置詞です)
なので、
ビーチへ
ですね。
文を見て、
うわ、なにこれ長い!って思ったら
1)動詞をまず探します。
2)その動詞を真ん中にして左右に意味のある言葉が固まっています。その動詞のカタマリごとに意味をとります。
それだけです。
慌てず、動詞を探せ!
というお話でした。
Kindleで買ってみましたが、写真がすごく綺麗。ほんと、大人が最初にとりかかる本として素敵だと思います。
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