6年生の個人レッスン。
なんかLINEをやけに気にしてる。
胴の棒を転がしながら
What did you study today?
I studied math today.
っていう練習を最初にするのですが、
どうも午後、全校遊びみたいなのがあったらしい。
縦割りの班で、長縄跳びをして、自分の班が、飛んだ数の合計で1番になった。
でも班長だったこの子は、
「おまえ、数を盛ったろう」
「不正だ」
などとどうも責められているらしい。
「明日、学校、いきたくないよ(涙目)」
おうおう。
ならば、話を聞きましょう。
まずはLINEを切りなさい。
長縄跳びの班は全部で10何班あった。(ここ、この子は、把握してません)
ルールは、うんぬん(どっちでもいいので書きません)
班は、1、4、6年生の1グループと、2、3、5年生の1グループの2グループを合わせて1斑。1グループが3分を2回ずつ飛んで、4回、飛んだ数の合計で全校で競争、という内容です。
この数の数え方は、誰か先生が1斑に一人ついてるとかじゃなく、こどもの自己申告制です。20人〜30人くらいの子がみんなで数えてる。
25って言ったり、28って言ったり、32って言ったりしてる……。ひっかかったところからの数え方もみんながちゃんと理解してるわけじゃない……。
この子は班長なので、1年生に、こっちだよ、って手招きで指示出ししたり、
もっと縄を早く回そう、とか、いろいろ目配りしてたので、数を数えるのは、難しかった。みんなが数えてくれるから、それでいいや、って思ってた。
で、最後に
「78回」っていう声が最初に聞こえて、
それを紙に書いたら、
「178回だよ」って声もあって、
じゃあ、178回で、って書いて、他の3回と足したら、全校で1位になった。
そしたら、隣の班の子が、「おまえ、100、あとで足しただろ」
って、会が終わった後から言ってきた。
放課後、LINEで
「おまえ、盛ったのか」
「おまえ、不正だろ」
などと、言われて、「盛ってないし」とか言い張って、涙目になってしまったという経緯でした。
たしかに盛ったりしてませんね。で、いくつだったかもわかってない。
なのに、同じ班だった子まで、盛ってたかも、とか言う始末。
(あらあら。じゃ、いったい何回だったの?)
やれやれ。
だいたいですね、数えるところから、テキトーで、審判もいないのに、不正も何もないよね、って大人ならすぐわかる話。
こんなことで不登校とか、おいおい。でもこれが子どもの世界。
で、まず、
「不正」というからには、正しい数を、誰かが把握していたのか?
審判に当たるような人がいたのか?
そういう人は、いない。
みんなが任意に数えていた。
だれも正しく飛んだ数を把握していない。
という事実があるよね、ということを伝えました。
ここからが対策。
想定問答。翌日学校に言って、
「お前、盛ったろう」とか、「不正だろ」って言われたら、まず
「そうなの?」って言う。
まずは受ける。
「盛ってねえし」とか言わない。
喧嘩は買わないってことです。
「不正っていうなら、正しい数を教えて?」
そんなこと、誰もしらないよ、そんな状況じゃ。たぶん、相手も答えられません。
何かあったら電話してね、って言いましたけど、今日は電話来てません。
大丈夫だったのかな。
こんなことを伝えました。
今日は、LINEは見るな。そこには何もない。
何の根拠もない「思い」がフワフワとあるだけだ。
明日、虐められるかも、とか、そういう不安や、恐れを持って学校へ行けば、それが現実になる。
でも、今日、聞いた限りでは、
事実関係からして、君は、間違ってない。
事実は、自分の中にある。
自分を信じて学校へ行け。
こういうのの解決方法こそが国語力なんだと思います。
こういうことのために、勉強ってするんだぜ。
「不正」の反対は「正」でしょ。正しい数のことを考えればすぐわかるはず。
それに、みんなよっぽど面白いことがないのね……。
こんなこと、どっちでもいいよね、もっと面白いことがあれば。
たぶん、つまんないんだろうなあ。
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