縫い物

今、3年生の女の子たちと色鉛筆ケース作ってます。

今までは、絵を描いてても

「えー、疲れたー」とか、

「えー、めんどくさい」とか言ってた人たちなのに、

すごく丁寧に取り組んでます。

いつもは4年生になったところで作るのですが、今回はこの時期になりました。

男子だと、めんどくさいので1センチくらいの波縫いで、うぉりゃうおりゃ、って縫ってきちゃって、使っていると糸がとれてきたりしちゃうことが多いのです。

まだ途中です。

このめんどくさがり女子チーム、どうなるかしらと思ってたら、返し縫いで、すごく集中して、失敗したら縫い直すのを「めんどくさい」って言わずにやってます。

もちろん、初めて針を持ったので、まだまだ玉結びとか、最後の玉留めなんかも苦労してますが、

「綺麗にしたいもん」
「あ、これじゃ入らない……。縫い直す」


ねえ、どうやんの?って聞いて、黙々と縫い直してます。

ううう、感動。感動!!うわあああ。すごい!

「めんどくさい」って言わない!

こんなこと、お月謝もらってやっていいのかな、って最初思ったんですけど、
…………たぶんいいんです。

20年前くらいにシュタイナー教員の講座をとったときに、本当に遅れてる子は、夜に「お手伝い小人」が来ることもありますよ(お母さんが縫ってくれてもよしとすることがある)って習いました。

もはや、お家には「お手伝い小人」もいない。授業時間中にしか、ほぼほぼやりません。

10年前くらいまでは、お手伝い小人がよく居たんです。でも最近は絶滅危惧種になってきました。

わたしが小さいときは、母たちがみんなで刺繍してる横で、私たちも色とりどりの糸をもらって、クロスステッチとかしてました。でも今は、かなりお家の人が好きな人以外は、ほとんどそういう機会はないでしょう。

「返し縫い」って言っても、わからないママもいます。やってみせて、お家で教えてあげてくださいって言うけど、たぶんあんまりやったことがない人の方が多い。

「だってママ、スマホみてるもん」
「だってママ忙しいもん」
「ママ、Kunikoみたいにできるのかなあ」

わたしも決して上手くはないんですよ〜!!

自分で作った鉛筆ケースに色鉛筆が入る。それはとても誇らしいものです。
そして、とても使いやすいのです。

これはわたしの15年前くらいの作。これはミシンで縫いました。作ってみたら便利だったので、4年生が色鉛筆を使うタイミングで、自分で作ってもらうようにしています。

こんなにめんどくさそうなことを「めんどくさい」って言わないでやる。もう今や、とても貴重!こういう体験、もう家でできなくなったから、ここでやってもらっていいかな。

それに、これはとても力になります。英語の力のもとにもなるよ。

シュタイナーの12感覚でいうと、縫い物は、運動感覚を使わないと縫えません。その運動感覚と言語感覚には密接な結びつきがあります。

だから、英語にも関係あるんです!☺️☺️☺️むりやり感すごいなー。


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